エルメスが作る人工レザー

MycoWorksとエルメスが3年間に渡る協同作業の結果「シルバニア」を開発
エルメスの品質基準に一致する強度と耐久性をさらに洗練するために
エルメスのなめし業者によってフランスでなめされ、仕上げられています
様々なブランドで展開されている人工レザーですが
これまでは、リアルレザーとは比べられない印象

しかし
「エルメスの品質基準」となれば、気になります
今後の展開が注目されますね

MycoWorksとは…
MycoWorksはサンフランシスコのアーティストPhilip Ross氏により創設
きのこの美しさとライフサイクルに触発されて
1990年代にアートとデザインの素材として菌糸体を栽培
20年以上の研究から革新的な材料を開発
マイコワークスの主力商品「reishi」
スペインのCurtidos Badiaによってなめされ、仕上げられています。
https://www.madewithreishi.com/products
マイコワークス https://www.mycoworks.com

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ホックの仕入れ先ー5選

レザークラフトには欠かせないパーツは多くありますが
ホックの存在は大きいかと思います。


ホック1つあれば、それだけでデザインの中心となり
機能性も確保できます。
磁石類となれば磁気のの問題もありますし
気軽に使えるという点では、ホックは大変便利なパーツです。


今回は、国内のパーツ屋さんで
イタリーホックや、国産ホックを販売してくれているショップ
オリジナルパーツ製作を請け負ってくれるショップのご紹介です
まずはバネホックの知識として
詳細を説明してくれている
「Alt81」さんのサイトをご覧ください
https://alt81.com/contents/7610/
ホック1つとっても
こだわりがあることについて触れてくれています。
この辺は、後でご紹介している『natt leather』さんのブログでも記事を書かれています。


ホックは消耗品でもありますので
安定した仕入れが可能かどうかも重要です。


ご紹介するショップさんは
長年にわたり、販売されている実績のある店舗ですので
ぜひご活用いただければ幸いです。


山崎商事(prim)
イタリア/プリム社の日本総代理店
Talonなどのヴィンテージも取り揃え
オリジナルの特注にも対応
カタログを請求しないと
掘り出し物は見つけることができませんので要注意。
https://www.clix.co.jp
Metalo KIMURA( HASIHATO 、THK、prim  )
気軽にホックを購入するならココ
https://www.metalo.tokyo/categories/257084




Natt Leather (HASIHATO 、THK、無地ホック)
THK、Fiocchi、primと同等のホックで
なんと無地バージョンも販売。
実際に僕も購入しており、品質は間違い無いです。
また、朝日ファスナーのWoldesの他に
貴重なLaconyまで販売。
切り売りの革も販売されており
他店では取り揃えることができない
サンプル品なども販売。
また、ブログでも貴重な情報を公開されていて
大変有益なショップです。
https://leather-material.com
Countless river( THK、Fiocchi、prim、crown)
THK、Fiocchi、prim、
言わずと知れた老舗のパーツ販売店
世界中から、本当に価値あるパーツ類を取り寄せる努力を惜しまず
最高級品を常に揃えてくれております。
https://countless-river.net


METAL HOUSE(オリジナルパーツ製作)
特注金具を製作したい方はこちら
製作までの工程、実際のオーダー例など
詳細を事例ごとに詳しくご紹介してくれています
大変わかりやすく、信頼の置ける金具屋さんです
https://www.metalhouse.co.jp

ため息が出てしまう「アジアの革職人20選」

インスタグラムを通じて
世界中の人々の日々の活動を目にすることが出来る
すごい時代に生きていることを実感します。


特に、ここ数十年の日本の衰退とともに
アジア各国の目覚ましい発展が
世界中の中心となりつつあります。


そんなアジア各国の中でも
韓国、台湾、香港、シンガポール、中国など
ため息の出るような作品を作り続ける職人たちが
次々と発信しています。




今回ご紹介するのは、「アジアの革職人 20選」
見ないと損する素晴らしいアイデアとセンス
何よりも高い技術を持ち合わせた
素晴らしい職人たちを、一人残らず見ていただき
インスタのフォローもしていただければ
あなたのレザークラフトライフの発展にもつながると思います。


今回は、多すぎて紹介しきれないので「20選」とさせていただきましたが
本当に素晴らしいモノづくりをしている職人はまだまだいます。
「50選」くらいにしておけばよかったのですが
今回はこの辺で、機会があればまた特集いたします。
vishnu_leather
高度な染色技術
https://www.instagram.com/vishnu_leather/




10.43460140
ラグジュアリーな素材使いと高度な技術
https://www.instagram.com/10.43460140/





je.f713
シンプルで無骨なオールドアメリカン
https://www.instagram.com/je.f713/






109leathers
高度な技術とアイデア、韓国のniwa leather
https://www.instagram.com/109leathers/





demon_hide
アウトドア&バイカーズ
https://www.instagram.com/demon_hide/






from_one_leather
レザークラフトのお手本的なベーシックなお財布の数々
https://www.instagram.com/from_one_leather/




rexjhuang
主張するシンプルなデザイン、機能美
高度な技術とセンスで1つのスタイルを確立
https://www.instagram.com/rexjhuang/






rocoleathers
荒々しさの中にもセンスを感じる
https://www.instagram.com/rocoleathers/




zaak
完璧な技術に裏打ちされたワイルドな大人のバイカーズアイテム
https://www.instagram.com/zaak/






broken.fingers
個性的な形のファッショナブルコレクション
https://www.instagram.com/broken.fingers/




eaten.p
高度な技術とシンプルな美しさ
https://www.instagram.com/eaten.p/





godana_official
オリジナルな美しい形
https://www.instagram.com/godana_official/




libertaz_leathers
How to動画も出してくれています
https://www.instagram.com/libertaz_leathers/


how to動画
https://www.youtube.com/channel/UCL65Zw9T5vxM92C1_bTqFHw





zukunftsaya
デザイン力
https://www.instagram.com/zukunftsaya/






nerbhandcrafted
真似したいライフスタイル。コードバンの神
https://www.instagram.com/nerbhandcrafted/





ああ
martin_leather_
ため息の出る作品群
https://www.instagram.com/martin_leather_/






ruems.atelier.vn
高度な技術とセンス
https://www.instagram.com/ruems.atelier.vn/






larry.pong
エルメス系デザイン
https://www.instagram.com/larry.pong/






unosleather
一生かけても到達できないレベルですね
ヴィンテージの道具にも注目
https://www.instagram.com/unosleather/


veroworks
素材を知り尽くした高度な技術と
センスの良さに脱帽します
https://www.instagram.com/veroworks/




世界のレザークラフト講座「3選」

世界には、非常に多くのレザークラフターが存在し
高い技術を持った職人が、インスタグラムなどのsnsを使って
世界に向けて発信しています。


個人が気軽に情報発信をして
世界中の同じ興味を持った人々が集まり
情報共有しています。


そんな中で見つけた
レザークラフターにとって大変有益な
How to動画を提供してくれる
You tubeチャンネルをご紹介いたします。


今回も知っている方が多いかもしれませんが
見たことがなかった方には
大変有益な情報になりますので
ぜひ、今後のレザークラフトの発展に
役立てていただければと思います。
leathercraftmasterclass


 たしか、イギリスの方だと思いますが
 すごい技術を持っていて
 わかりやすく参考になります。
 https://www.youtube.com/channel/UCiVo2Pi5qrbtsuo6JvDDokQ


 ホームページも見た方が良いです
 https://www.leathercraftmasterclass.com









HahnsAtelier


 色々な面白い形を再現していたり
 You tube動画を頑張って出してくれているので
 参考になると思います。


 https://www.youtube.com/channel/UCJYSHaxWbDhYgh-PH0nashw




Q PiCa
 
 中国系の方の動画で、詳細は調べてもわからないのですが
 個人的にはお気に入りで、大変有益な動画ばかりで、参考になります。


 https://www.youtube.com/channel/UClt6IZr773iIo_m7AjXTgDQ

日本が誇る革職人「5選」

1999年、東急ハンズで革素材が売っていることを知り
レザークラフトというものにのめり込んでいったのを
今でも覚えています。


当時はインターネットもあまり普及していなかったと思います。
情報源といえば雑誌。
「革製品って、どんな作りなのか見てみたい」
雑誌を見ては、気になる店舗に足を運ぶ日々を過ごしました。


確か横浜の方だったかと思いますが
現在とは違い、当時のクラシカルなフェリージの革小物は
大変魅力的でした。


青山の45rpmのショップでセレクトされていた
「 HENRY BEGUELIN 」の自由な発想は
本当に多くの考え方を学びました。


僕の場合は、この2つのイタリアのブランドの影響を受けて
レザークラフトにのめり込んでいったと記憶しています。


やはり、レザークラフトを進めるにあたり
「目指す方向性」「憧れ」など
モチベーションを高める存在は重要だと思います。
そこで、今回は僕の主観ですが
「日本が誇る革職人」ということで
ご紹介させていただきます。




□ウルフズヘッド


ポーターやコムデギャルソンとのコラボで
頭角を現した「ウルフズヘッド」は
ヴィンテージの世界~歴史や文化まで含めて
「表現の自由」とはどういうものなのか
強烈なインパクトで魅せられました


今では良い思い出ですが
ある時期「ガテン」というバイト情報誌で
ウルフズヘッドがバイトを募集したことがあり
迷わず応募しましたが、面接時
お店に入った瞬間、威圧感がすごすぎて
怖くて店を出てしまいました。
その後、意を決して面接までたどり着きましたが
その時のことは、ビビりすぎて覚えていません。
結果は見事に落とされました。


東京千駄木に店舗を構えている「ウルフズヘッド」
オーナーである幹田氏は、現在もあの時のままで
その強烈な個性を放ち続けています。




ウルフズヘッド×RAMIDUS
https://www.ramidustokyo.com/blogs/feature/wolfshead
□革小物司 岡本拓也


強烈な個性といえば
この人の表現力、というよりも「再現力」が凄すぎて
意味がわからないレベルの岡本拓也氏。
どうしてこんな形がアイデアとして出てくるのか
どうしてこんな形が再現できるのか
個性が強すぎるオーダーばかりをこなしてきた百戦練磨の職人
こんな意味がわからないレベルの革職人は、なかなか見当たりません。




T・MBH
https://takuya-mbh.jp


□Fugee


言わずと知れた日本が誇るかばん職人
全てを知り尽くしていて
多くのクラフターが影響を受けてきたのではないでしょうか。


fugee
https://fugee.jp








□Bagera


この人は感覚がイタリア人です。
とにかく「おしゃれ」の一言。
「センス良い」といえばバゲラさんを超える
職人はいないと思います。


Bagera
https://bagera.jp
ちなみにお弟子さんもレベル高すぎ


AMEERIEGA TORIBITATTA
https://ameerie.official.ec
□ EIGHT LEATHERS


ホームページ等は無いようですが
こだわりが凄すぎる
若き本物の革職人


https://www.instagram.com/eight_leathers/


イタリアの銘革-プエブロ-/初心者さんは1枚革を購入すべき

ーイタリアの銘革/プエブロー

イタリアといえばレザーの生産地として有名ですが
中でもバダラッシ 社の革は、とても魅力的です。
何が魅力的かというと
「劇的に変化する革」というところにあると思います。
このバダラッシ 社の革に出会うまでは
長い道のりでした。


僕がレザークラフトを始めた
2000年頃には、浅草橋の協伸エルさんに通っていて
倉庫で1枚1枚革を広げてもらい
革を選ばせてもらってました。
この頃扱っていたのは、モンタナ社のリオショルダー。
通常はこんなことはやってくれませんが
相当な時間を使って、対応してくれたエルさんには
今でも感謝しております。


革は10cm×10cmを1デシという単位で表しますが
当時は素材のランクがあり、状態が良いものと悪いもので
ランクづけされ、低いランクのものは
1デシ¥70程度で今の半額以下の値段で購入できました。
低いランクといっても、多少のキズ程度です。
今では考えられませんね。


そんな中、いつの頃か忘れてしまいましたが
狂牛病という、牛の病気が流行り
革の価格が高騰した時期がありました。


この件を調べてもなぜか記録が出てこないので
自分の勘違いなのかどうか、わかりませんが
とにかく革のデシ単価が高騰したのです。


そこで色々と調べていたところで
浅草のサライ商事さんにたどり着きました。


サライさんに電話で伺ったところ


「うちにはすごく良い革がある」と。


おそらくリオショルダーは魚油(魚が主成分のオイル)でなめしているのだけど


「うちには牛脚油でなめしている革があるから、見てみろ」と


牛脚油(牛の足の骨から抽出される動物性油脂)は芯まで染み込ませるのに
非常に多くの時間がかかるが、その分、油分が抜けにくいのだ」と


もちろん、こんな偉そうな言い方はされていおりませんが
その初めて聞いた言葉の数々に
胸が踊らされました。


そして、そのままサライ商事へ。
社長さんの案内で倉庫に連れて行ってもらい
1~2時間ほど説明を受けたかと思います。
世界の銘革を色々と見せていただき
大変な刺激を受けました。


それは2007年のことだったと思います。


それからは、ずっとバダラッシ 社一筋で
ミネルバリスシオ 、プエブロは
今でも定番で取り扱っています。


さて、話が長くなってしまいましたが
「プエブロレザー」とは
どんな革なのか。
 
-PUEBLO / Badalassi Carlo tannery-


創業者であり、研究家でもあるバダラッシ カルロ氏が自身の理論を実証するために
1000年以上前からのバケッタ製法という革の鞣し技術を忠実に再現し
牛脚油を芯まで浸透させることにより、他の追随を許さない独特の素材を生み出すことに成功しました


イタリア植物タンニンなめし協会が認める
古典的な植物タンニンなめしの製法の中でも
牛脂をメインとした秘伝のオイルを使用した
バケッタ製法で作られる「プエブロ」は
あえて表面を削り 素材が持つ力強さを露にしました


カサカサとした紙のような素材感は独特で
手に良く馴染み プエブロのみが持つ素材感は圧巻です


「半起毛」した銀面は
ご使用ごとに 毛羽立ちがなくなり
たっぷりと染み込んだ牛油が上がって行き
銀面が潤いのある色艶に包まれ、
唯一無二の質感をお楽しみいただける素材となります。

プエブロレザーでお財布を作りました
プエブロ/グリージオ
プエブロ/グリージオ
最大の魅力であるプエブロのエイジングとは
上:約1年使用
下:未使用

ー初心者さんは1枚革を購入すべきー

また、サライさんでは
カット販売は行っておりません。
全て1枚革での販売です。
初心者の方には、1枚革なんて高いし
買っても使いきれない、という方も多いかと思います。


しかし、技術を習得するなら
1枚革を購入すべきです。


プエブロはショルダー(肩~首)という部位を使った革となりますが
1枚の革でも、伸びやすい方向や、伸びの少ない部位、
床面(革の裏)の繊維が荒い箇所など
使う部分によって状態が様々なため
「どこにどの部位を使うべきか」という判断をするのには
銀面(表面)、床面(裏)をじっくり見定め
最良の部位を見極める必要があるからです。
革と対話(コミュニケーション)をするということです。


それは、作業を進めていく工程の中でも
”最も難しい工程”と言えるほどです。


この、最も難しい工程を
最初から外して、モノづくりの経験を重ねるのは
大変もったいない事だと思います。


ぜひ、これからレザークラフト を始める方には
最初から1枚革を購入していただき
素材の隅々までじっくり観察することで
素材の特徴を理解し、上達への近道となるので
実践していただければと思います